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2010-01-31

かもしれない興行でいけ

「見えない道場本舗」さんで何日か前に話題になってましたので、アトノリで少々

「興行で大きな借金をかかえた小規模団体を再建できるか?」というシチュエーションの小説があるらしい

新春早々に買ったのが、有川浩『シアター!』(メディアワークス文庫)。これを読んで考えさせられた。

 小劇団シアターフラッグの主宰をやっている春川巧(脚本の才能はあるけど実務的なスキルは壊滅状態)が300万円の借金を抱えてしまい、劇団は解散の危機に陥る。泣きつかれた兄の司(芝居のことはさっぱり分からないけど実務の才能は天才的)が、300万円を肩代わりし、劇団の再建に乗り出す……というストーリー。(略)

・・・この『シアター!』も、無駄な部分が徹底的に削ぎ落とされ、最初から最後まで面白い場面、面白いやりとりの連続。テンションが落ちる間がないのだ。

・・・(略)・・・登場人物の思惑の交錯が見事である。Aという人物はBから見るとこうで、そのAとBの関係をCから見るとこうで、でもAがこういうことを言うからCはこうせざるを得なくて……といった複数の視点からの描きわけが実に上手いのだ。

 この小説の中に、こんなくだりがある。

どんなジャンルであっても、客層を広げる可能性を持っているのは玄人好みの商品ではない。素人がカジュアルに楽しめる商品だ。カジュアルな商品こそそのジャンルの間口であって、それを軽んじる業界は廃れる。新規の客を弾くからだ。

(中略)

プロパーに評価される作品が悪いというわけではない。それは業界で確かに必要なものだろう。しかし、それとは別に新しい客を連れてくる商品を冷遇するような業界は、決して社会のメインストリームにはなれない。分かりやすいものを軽視する風潮には、商業的に成立するために不可欠な一般客への侮蔑がある。
 自分の気に入った商品がバカにされるような業界に一体誰が金を落としたいものか。

僕も「シアター」読んだときにグリフォンさん同様、格闘技界に置き換えて考えちゃいましたね。

グリフォンさんは作中の劇団とDREAMの類似を示唆してますが、僕が思い浮かべたのはHERO'Sの方。
ライト層を取り込む間口、多くの女性客を獲得したK-1MAXやHERO'Sはまさにそれ。
特に旗上げ初年度は面白かった。
2005年9月に行われたミドル級(70キロ)GPの2nd Roundはベスト8、ベスト4の計6試合だけをテレビで放送して色物や過去映像は一切なし。
この大会はテレビ格闘技の一つの理想型だったと思います。
あん時はPRIDEも全盛時でお互いにいいバランスが取れてましたね。
 
現時点でライト層の玄関たる役割は一応DREAMになるんでしょうけどパンチ不足は否めない。

安全面、競技面に留意しつつ「素人がカジュアルに楽しめる商品」を提供していって一般層の間口となってほしい。



あと「シアター!」にはこんな件もありました。
主人公の兄弟、劇団の経理を管轄する立場になった兄が遅筆の脚本家である弟に苦言を呈す場面。

「脚本は公演の三ヶ月前に書き上げろ」
「公演やるの十月だよ、まだまだ余裕――」
「脚本が遅いことが公演にどういう影響を及ぼすか、刮目して聞け!」
「稽古の時間が少なくなって役者に負担がかかること分かってるけど」
「脚本が遅いとその分金がかかるってことをわきまえろ!」

「よく覚えとけ、時間と金は反比例の関係にある。時間をかけたら金が節約できる、金をかけたら時間を節約できる」

「お前が客なら公演直前まで内容が分からないような芝居を観に行きたいと思うか?」

公演の内容が直前まで白紙ではセットも組めない、直前の突貫工事では余分に金がかかる。
チケットも売りづらい。
役者も稽古不足になる。

そうだそうだ、その通りだ。
何が言いたいかというと、日本の興行(主にDREAM)はカード発表を早くしやがれ!という超当たり前のことです、結局は。
よく使われる言い訳で「ファンの方に喜ばれるようなカードを組むためにギリギリまで交渉する」といった類の言葉、片腹痛いです。
資金が豊富とはいえない現状では大変だとは思いますけど、今年は早目に発表してくれそうな雰囲気もあるんで頑張ってほしいですね。


大晦日のダイナマイトを見てても思いましたが、魔裟斗の試合中継に合わせて、試合順を変えたり煽りVをカットしたり、バタバタしてて青木の中指ポーズをそのまま流したり、21時またぎで吉田vs石井を流したかったのに判定試合で後半にずれ込んだりしてチグハグな印象が強い。

どうも興行側が楽観的すぎるのではないでしょうか。

「試合数が多いけど、たぶん大丈夫だろう」「さすがに全部判定はないだろう」、「いざとなったら煽りVやマイクを省略すればいいだろう」、「試合順を変えればいいだろう」
そんな「だろう興行」ではいかん!

だろう興行ではなく、かもしれない興行でいかないと。

「判定試合が増えて進行が押してしまうかもしれない」、「試合後に相手に中指立ててしまうかもしれない」、「パウロ・フィリオが行方不明になるかもしれない」
このような気構えで大会運営をしておけば、いざと言う時も迅速に対応できるはず(本当か?)

あらゆる状況を想定して臨機応変な興行を心掛けて、とまでは言いませんが、少なくともテレビ放送に合わせた試合数の調整や青木に対する(イエローカード等の)迅速な対応は可能だったのではないかと思います。

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三重県在住の格闘技ファンです。
ジョシュ・バーネットのSFヘビー級GP優勝祈願!

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